知っていると得する照明の効果
照明もインテリアの一つとして、クールなものを選びたい。
間接照明を上手に使って部屋をオシャレに見せたい。
照明にこだわる理由はそれぞれかと思いますが、その前に照明って、ただ「明るくするだけ」だと思っていませんか?
照明が体に与える影響
照明はその使い方によって、心をリラックスさせたり、仕事の質を上げたり、逆に照明のせいで疲れてしまったりと私達が思っている以上に心身に影響を与えています。
特に照明の色は、交感神経・副交感神経の自律神経系に影響を与えており、交感神経を働かせれば仕事に集中でき、副交感神経を働かせれば体をよく休ませることができます。
照明の色の種類
照明の色は大きく分けて暖色系と寒色系に分かれ、赤・黄色・オレンジ等は暖色、青・黒・青紫等は寒色と呼ばれています。
また、蛍光灯には、3種類の色があり、メーカーによって色の呼び名が違いますが、多くは昼白色、昼光色、電球色、という呼び名で呼ばれています。
仕事の質を上げたい時は「白」
青みがかった白の照明は交感神経を刺激し、活動的になり、覚醒作用もあるので、計算などの勉強に向いています。
また、集中力が必要な場合、光はより高い位置から照らすと更に効果的です。
のんびり過ごしたい時は「オレンジ」
家でのんびり過ごす時間には、温かみのあるオレンジ色の光を使って休息の質を上げましょう。オレンジ色に包まれると、自律神経系の副交感神経が刺激され、気分が落ち着いて来ますので、のんびり、ゆっくり過ごしたい時には最適です。
また、寝る前に視界に入る光を蛍光灯のような白色の光ではなく、オレンジ色などの暖色の光にすると睡眠に良いと言われています。
気持ちや脳を落ち着けたい時は「暖色系」
落ち着いた中で仕事がしたい、脳を落ち着かせながらも作業をしたい方は、暖色系がオススメ。落ち着いた夕日の色で、就寝前の読書などゆったりとした時間を過ごせます。
また、あたたかみのある電球色は、陰影がはっきりとして立体感が出ることから、お料理がおいしく見えるため、ほっとできる落ち着いたリビングにも最適です。シーリングライトと併せてスタンド式の照明器具などを置いてみると、より素敵なムードのあるお部屋を演出することができるでしょう。
集中したい時は「青系」の照明
ブルーの蛍光灯は副交感神経が活発に働き、血圧が下がり、脈拍が落ち着くため、人を冷静にさせる効果や集中力を増す効果があります。この時、より高い位置から照らすと効果的です。
また、食欲を抑える効果もある色ですので、ダイエットをしている方は青白い照明を利用すると、食欲が落ちて早く痩せられます。
照明の高さも意識してみよう
照明はより太陽の光の動きに似せた位置にするとより効果を得られます。
例えば、低い場所や足元を照らすことで、やすらぎや、落ち着き、くつろぎ感を得られる効果があり、これは朝日や夕日といった人間が休んでいる時間帯の太陽の高さが低い位置にあるためと言われています。
また、逆に緊張感の伴なう行為の場合は、光の位置や明るさの重心が高い方が適しています。昼のイメージで昼白色の照明を天井に設けると、勉強がはかどりやすい空間になります。
照明で部屋をオシャレにしよう!
照明は単に明るければいいというわけではなく、部屋の用途や雰囲気にふさわしい明るさがあり、部屋と照明がマッチしていないと雰囲気もチグハグになってしまします。
それに、家具やカーテンなどのアイテムにいくらこだわっても、それを照らす照明の選び方を失敗すると、お部屋の魅力も半減。そこで、お部屋をおしゃれに演出する照明のポイントを紹介しましょう。
たくさんの照明で部屋の印象を変えよう
一つ部屋の天井に一つ照明の「一室一灯」は、部屋を均一に照らすため、単調な印象になりがちです。そこで、おすすめしたいのが一つの部屋に複数の照明を配置する「一室多灯」。
多灯照明とは、天井からの1灯照明に対し、一室でフロアスタンドやテーブルスタンドなど間接照明を組み合わせる方法で、複数の明かりがあることで、1つの部屋でも目的に合わせて光を着せ替えることができるので、リビングなどの広い空間をオシャレに演出できます。
それでは、多灯照明で部屋をオシャレに見せるテクニックを紹介しましょう。
視線を集めたい場所を照らす
複数の照明を使う場合は無造作に配置するのではなく、視線が集まる場所、集めたい場所を照らすことを心掛けます。逆にあまりお客さんに見せたくない場所などはわざと光を当てないようすることで、空間に明るさの濃淡が生まれ、部屋を立体的に見せることができます。
広く見せたいなら「面」を照らす
視線が向きやすい壁などの「面」は光が当たると広く見えます。そのため、壁や天井などの空間の面に光を当てることで、立体感が出て奥行きが広がったような印象を得ることができます。
リラックスしたいなら足元を照らす
人間は暗いとこ嫌い、暗いとこ怖いという本能があるため、枕元や足元に柔らかな光があることによって精神的に落ち着くことが出きます。落ち着いた雰囲気を出すなら、オレンジがかった照明で低い場所や足元などを照らすのがオススメです。
人が集まるところには「あかりだまり」を作る
局部的に照明される「あかりだまり」がある場合、互いが近づいて会話しやすいなどといわれています。リビングテーブルや食卓などにあかりをつくると、広く見えたり落ち着いた雰囲気をつくることができるでしょう。
間接照明を使えばもっとクールになる
ムードのある部屋を作るには、光を壁などに当てた反射光である間接照明を使うことで、光のむらを作ることが大切です。そこで、そんなおしゃれな部屋に欠かせない間接照明を上手に使うテクニックを紹介しましょう。
間接照明の基本
まずは間接照明の基本的な使い方を紹介します。
天井を照らす
天井を間接照明で照らすと、天井から光が反射して、部屋全体を明るくします。ただし、直接照明と比較して光源が直接床に向かってはいないので、足元は若干暗くなります。そのため、部屋全体が落ち着いた雰囲気となります。
壁を照らすす
壁を間接照明で照らす事により、光が当たっている部分と当たっていない部分とで濃淡がはっきりします。こうすることにより部屋全体に立体感を漂わせる事ができます。また、壁の質感が直接照明よりわかりやすくなり、質感が生まれます。
空間を照らす
直接の光ではなく、部屋のスポットだけを照らしたり、フィルムなどで光源を包む事により部屋に奥行きが生まれます。できるだけ、部屋の入り口から離れたところにおいておく事でより部屋に奥行き感が生まれます。
影を作る
間接照明を利用して意図的に影を作り出すテクニックです。光源と影の距離を近づければ影はぼんやりとなり、逆に遠ざければ影ははっきりとします。また、光源にトレーシングペーパーやビニールなどを貼りつけた場合、影は柔らかくなります。
部屋が見違えるほどクールになる間接照明テクニック
殺風景な部屋も間接照明だけで一気に雰囲気のあるおしゃれ部屋へ大変身する間接照明の使い方を紹介します。
テレビの裏に間接照明
テレビの裏にクリップライトやスティックライトを置くことで、テレビのわきから漏れる光がムードを醸し出してくれます。また、テレビの周辺が明るくなることで、テレビを見る際の目への負担も軽減されて一石二鳥です。
天井の照明を消してテレビ裏・サイドに並べたコレクションのところだけ間接照明を使っています。プロジェクターのように光で時計を表示しているのが面白いですね。
いくつも間接照明を使って光のむらができていますね。ブルーライトを使って近未来的な雰囲気も出ていてかっこいいです。
観葉植物の裏に間接照明
テレビと同様に、直接でなく間接的に光が漏れている状態が理想です。観葉植物の後ろに置くと、より観葉植物のシルエットが強調されて幻想的な雰囲気を醸し出します。また観葉植物は部屋の隅に置くことが多いですが、部屋の隅に光源を置くことで部屋に奥行きが出るという効果もあります。
観葉植物のシルエットが強調されてエキゾチックな雰囲気になっていますね。
他の光を消して観葉植物の後ろだけ光をつけています。部屋の角に光があるとやはり奥行きが出て開放的になりますね。
ベッド脇に間接照明
ホテルに泊まるとベッドの脇に間接照明があると思いますが、それをそのままインテリアに取り入れましょう!ホテルのような落ち着いた雰囲気が醸し出せます。
ソファ・ベッドの下に間接照明
ベッドの足元などに照明を追加していくことで、部屋全体に優しい灯が広がり、リゾートホテルのような、ゆったりとした空間を作ることができます。
ベッド下から漏れている光がいいですね。また足元が照らされることによって薄暗い部屋の中でもつまずいたりする危険も少なくなる効果があります。